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はじめに・・・
このページは、Accessの開発者だけでなく、これからAccessのシステム開発を依頼しようとしている企業様も、一度は読んでいただきたい内容となっています。Accessの技術的なことはQAサイトや本にお任せする事にして、ここでは、主にシステム開発に関する考え方のイメージを持っていただくための情報を掲載しています。
このサイトで書かれている事は、じわじわと分かってくる方も多い様です。システム開発設計支援をご利用したり、実際に業務管理システムを構築していく中で理解していただく場合も多々あります。システム開発設計支援でも、数年、お付き合いさせていただいているお客様の中で、話をしてから1年位経って「あの時の話がやっと分かったよ!」と言って頂く事もあります。
このホームページで書かれている事は、いつかきっとお役にたてる時が来ると信じています。開発中に行き詰ったら、何度でも来て、何度も繰り返し読んでください。言い回しが微妙なところもありますので、もっているスキルによって解釈も変わります。
抽象的な表現が結構ありますが、ご了承ください。
データベースの概念
まずは「データベースの概念」ですが、データベースって何?と聞かれると、データを蓄積して抽出したり、並び替えたりして、利用者の欲しい情報に加工して利用するという、全く大雑把な説明しかできません。出来る事もデータの追加・更新・削除「しか」できないので、これも説明に困ります。
家電などは目的がはっきりしていて、利用者に対して〜をしてくれます。例えば洗濯機であれば衣類の汚れを落としてくれますし、テレビであればテレビ局で作った映像を映してくれます。冷蔵庫は食品を冷やしてくれます。
データベースとはあまりにも日常的で、例えば携帯電話の料金や利用状況などもデータベースで管理していますし、新幹線に乗れば切符の発行をデータベースでやっているし、ブログや日記もデータベースですし、天気予報もデータベースでやっているし、住民票もデータベースですし、もう何から何までデータベースで出来ていると言っても過言ではありません。間接的に利用している人も含めるとデータベースと無関係で生きている人はいないと思います。
ある程度の規模の会社でデータベースが必要になる訳はそこにあり、これは業種を問わずにどんな会社でも必要です。ExcelやWordは普及していますが、Accessは残念ながら普及していません。Accessの方が利用価値がありますが、本当にもったいない話です。
パソコンの歴史はそのままデータベースの歴史と言っても良いです。パソコン自体も記憶媒体に0と1の信号を記録したり更新したり削除しているだけで、とても単純に出来ています。しかも、出来る事がデータベースと同じです。パソコンも電源を入れただけでは何もしてくれません。パソコンでインターネットをしたいとか、パソコンで文章を作りたいとか、パソコンで「〜したい」が大事です。データベースも同様でデータベースで「〜したい」が無ければ、渡されても困るだけです。
QAサイトで「Accessを開きましたが、何も出てきませんが、壊れているのでしょうか?」という質問を見かける事がありますが、まさしく象徴している質問ではないでしょうか。
逆に考えると決して主役になれない技術だという事です。データベースで最重要なのは、データベースの目的やコンテンツであり、データベースで「〜したい」の「〜」が主役です。世の中の中小企業でデータベースが無くても利益を出している会社は山ほどあります。それは稼ぎ頭の主役がその業界で超越しているからです。中小企業の社長がそこに注力する事は当たり前ですし、主役がどうしようもなければ、脇役が出る幕はありません。しかし、主役を引き立たせるのも脇役の仕事であり、名脇役は主役と同等の価値があると感じています。掛け算みたいな感じで、相乗効果は爆発的です。脇役は脇役に徹し、絶対に主役を超えてはいけません。
良いデータベースは車のハンドルでいう「遊び」みたいな部分があるデータベースだと感じています。がちがちに仕様を決めると、人間の感性みたいな部分が失われ、窮屈なデータベースとなってしまうと感じています。具体的にどうって事は言えませんが、なんとなく感じています。テーブル設計からはじまり、業務ルーチンも含めて「遊び」を取り入れる事は良いことだと感じています。使う人と作る人が人間である以上、データベースシステムは人間を超える事はありません。だから「遊び」は大事な要素だと感じています。
実際、当社のお客様でも、業務管理の簡易版(応急で作った)と、それの完成版をご提供させていただいた事がありましたが、実際には簡易版を使い続けています。社長は首をかしげていましたが、現場(実際に使う人)はルールの手軽さが良いと評判でした。行き過ぎた理想は現場がついてこれない事もあります。
世の中のデータベースシステムの大半はパッケージシステムではなく、オーダーメイドのデータベースです。Microsoft社の調査では80%以上がオーダーメイドのデータベースとされています。最大の理由が会社におけるルールが各会社で違うからです。データベースを作る祭に、まずやる事が会社のルール(伝票書式や業務ルーチン)を把握する事です。それからデータベース設計に入りますが、細かな仕様となると、千差万別です。よってオーダーメイドのシステムが大半を占める事になります。
これからAccessをやってみたいと思っている方や、現在Access開発をしている方も、悩んだときはルールを増やすのではなく、減らす方向も検討してみてください。きっと良いデータベースが出来ると思います。
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